業者団体 国際ライン(東京) 閉じる
概要 Kokusai Line

昭和12年(1937)に國際汽船が大阪商船に吸収合併された際に同社の営業機構の一部は子会社に委譲された.戦後,米軍関係で活動を始めた大阪商船の子会社小川運輸(湾内艀業,機帆船業者)は事業の拡張に伴ない,小川運輸,商船運輸,国際海運の3社に分かれたが,国際海運には國際汽船のニューヨーク定期航路の航権があった.この航権を利用してニューヨーク航路の開設が計画され,日産汽船,東邦海運,飯野海運および三菱海運が参加した.共同配船(ジョイントサービス)方式により,国際ラインのトレードネームで各船会社が新造船1隻を提供して月1航海(昭和27年に月2航海に増配)とし運航は国際海運がおこなうこととした.何れの会社も単独で定期航路の運営ができるまでの暫定的な方法として共同配船をおこなった.ニューヨーク定期航路共同配船は昭和31年(1956)7月,国際海運の共同配船の解消声明により終了した(当時は飯野海運と三菱海運の2社のみ).
運航船舶一覧表には共同配船した各社の用船を含む.
・ニューヨーク定期航路
・シアトル・バンクーバー定期航路
・インド/パキスタン定期航路

・設立 1951. 2.28(昭26) → 終了 1956. 7.10(昭31)
   
運航船舶一覧表
整No. 船名 総トン数 進水年 船主
1 日令丸 Nichirei Maru 6,649 1950(昭25) 日産汽船(株)
2 東龍丸 Toryu Maru 6,848 1951(昭26) 東邦海運(株)
3 ころんびあ丸 Colombia Maru 7,119 三菱海運(株)
4 東照丸 Tosho Maru 6,813 東邦海運(株)
5 たるしま丸 Tarushima Maru 4,819 1950(昭25) 濱根汽船(株)
6 若島丸 Wakashima Maru 6,398 飯野海運(株)
7 ぱしふいっく丸 Pacific Maru 4,718 1949(昭24) 第一汽船(株)
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