気象観測船 - 昭和初期-海運集約期 戻る

気象観測船 (1927 - 1974)

概説
わが国に気象観測専門の船が登場するようになったのは大正10年(1921)神戸海洋気象台が港内艇海洋丸Kaiyo Maru (3総トン)を建造した頃といわれる.気象観測業務には時代によりさまざまな船種の船舶が使用されたがここでは日本の気象観測船として気象学会編集の「気象百年史」で観測船として扱っている17隻の船を掲載した.

No. 船名 総トン数 進水年 船主 建造所 備考
1 春風丸 Shunpu Maru 125 1927(昭2) 神戸海洋気象台 三菱造船(株)神戸 春風丸 - 54,春風 - 54
2 親潮丸 Oyashio Maru 18 1936(昭11) 八戸測候所 市川造船所
3 黒潮丸 Kuroshio Maru 30 宮古測候所
4 凌風丸 Ryofu Maru 1,181 1937(昭12) 文部省 (株)播磨造船所
5 朝潮丸 Asashio Maru 57 1938(昭13) 下田船渠(株)
6 夕汐丸 Yushio Maru 141 1942(昭17) 市川造船所
7 海風丸 Umikaze Maru 68 1939(昭14) 建造者不詳 要港部工作部
8 朝風丸 Asakaze Maru 24 1941(昭16)
9 清風丸 Seifu Maru 61 函館船渠(株)函館
10 あさなぎ丸 Asanagi Maru 18 1930(昭5) _
11 春風丸 Shunpu Maru 152 1954(昭29) 中央気象台 日本鋼管(株)清水
12 長風丸 Chofu Maru 265 1960(昭35) 気象庁 石川島重工(株)
13 高風丸 Kofu Maru 345 1962(昭37) 石川島播磨(株)東京 高風丸 - 90,Popular No.2 - 06
14 清風丸 Seifu Maru 355 1963(昭38)
15 凌風丸 Ryofu Maru 1,598 1966(昭41)
16 啓風丸 Keifu Maru 1,795 1969(昭44) 啓風丸 - 01,Kaze Maru - 01,Hannah 2 - 01
17 春風丸 Shunpu Maru 373 1974(昭49)

各船の概要
作成中

春風丸 SHUNPU MARU (1927) 三菱造船株式会社神戸造船所(神戸)建造

春風丸 Shunpu Maru
春風丸 Shunpu Maru

凌風丸 RYOFU MARU (1937) 株式会社播磨造船所(相生)建造

凌風丸 Ryofu Maru
凌風丸 Ryofu Maru
中央気象台

春風丸 SHUNPU MARU (1954) 日本鋼管株式会社清水造船所(清水)建造

春風丸 Shunpu Maru
春風丸 Shunpu Maru
神戸海洋気象台

長風丸 CHOFU MARU (1960) 石川島重工業株式会社(東京)建造

長風丸 Chofu Maru
長風丸 Chofu Maru
長崎海洋気象台

高風丸 KOFU MARU (1963) 石川島播磨重工業株式会社東京第二工場(東京)建造

高風丸 Kofu Maru
高風丸 Kofu Maru
函館海洋気象台

清風丸 SEIFU MARU (1964) 石川島播磨重工業株式会社東京第二工場(東京)建造

清風丸 Seifu Maru
清風丸 Seifu Maru
舞鶴海洋気象台

凌風丸 RYOFU MARU (1966) 石川島播磨重工業株式会社東京第二工場(東京)建造

凌風丸 Ryofu Maru
凌風丸 Ryofu Maru

東京港 - T.Ueno

啓風丸 KEIFU MARU (1969) 石川島播磨重工業株式会社東京第二工場(東京)建造

啓風丸 Keifu Maru
啓風丸 Keifu Maru

1982.4 東京港 - T.Ueno

参考資料
気象百年史 (気象学会 昭50)
日本の気象観測船について (船の科学 1970年3月号)
日本の海洋調査船 (日本プランクトン研究連絡会報9号 昭38.4)
日本の気象観測船 (「横浜」No.40 1985年5月号)
海洋観測物語 -その技術と変遷-(中井俊介 平11)
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