営業再開と同時に浅野造船所から3隻のストックボート(勢洲丸,相洲丸,對洲丸)を60万円で購入した.このストックボートは浅野造船所が同社で建造する船を4種類の標準船としA,B,C,D型と称したうちのD型ストックボートである.これらの船を沿海州,中国北部,朝鮮北部に配船して不況下にもかかわらず運航船舶を着実に増やしていった.大正15年(1926)に勢洲丸と同型の若葉丸(武洲丸と改名)を購入し,昭和3年(1928)には中古船長久丸を購入して所有船舶は5隻10,500重量トンとなった.また荷動きに応じて運航受託船や用船を増やした.昭和9年(1934)5月末の運航船舶数は,用船10隻を加えて合計15隻,27,695重量トンになっている. |