本航路には他に英国とスウェーデン船主の合弁会社Australia Japan Container Line(AJCL)があり,邦船3社グループはESSグループ,AJCLグループとそれぞれにスペース・チャーター協定を締結した.これにより邦船3社グループはAJCLとの提携でLO/LO船5隻によるウィークリー・サービスを実施することができた.RO/RO船3隻により10日間隔のサービスを開始したESSグループは同盟内シェアの関係でこれ以上の増配ができず,ウィークリー・サービス実現のために邦船3社グループに協力を要請した.邦船3社は協力を決議すると3社共有によるRO/RO船1隻の建造を決定すると共に本船を含めたRO/RO船4隻を対象にESSグループとスペース・チャーター協定を締結した.本船建造は船腹過剰を懸念して一時見合わせられたが昭和48年(1973)10月31日に兵庫丸(655TEU,普通乗用車121台)が竣工し,同日に本航路へ就航した. |